

【新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯学博士 井上 誠 教授】
口腔内には、数百種類の細菌が生息し、五千億個以上の細菌が存在すると言われています。
舌の食べカスをエサとする虫歯菌・歯周病菌・カンジタ菌・肺炎菌・緑膿菌・心内膜炎菌が生息しています。
これらの細菌が引き起こすトラブルに、呼吸器疾患・心臓疾患・脳疾患・感染症・アレルギー疾患があると言われています。
舌磨きにより細菌のかたまりである「舌苔」を少しでも多く除去することが、免疫力を維持し、様々な疾患予防に繋がると言われています。
高齢者の舌ケアの一環として、舌磨きを実践しつつ、頬粘膜の清掃もしていただければ幸いです。